宇宙開発 space exploration 2005 10 15

子供のお菓子 2003/2/18

 3人の子供が、仲良く遊んでいました。
ある時、1人の子供が、不思議な水を見つけました。
その水は、火を付けると、「燃える水」なのです。
 もう1人の子供が、後からきて、
取り合いのケンカとなってしまいました。
 残された、1人の子供は、
「これは、おもしろい」と思いましたが、不安も感じました。
どのような不安かというと、
「燃える水」の火が、自分の洋服に移ってしまわないかということです。
 そこで、その子は、燃える水をあきらめることにしました。
ふと、天井を見上げると、お菓子がありました。
どうやって取ろうかと考えました。
 一番、安全確実な方法は、15年待つことです。
15年も経てば、背が伸びて、届くようになります。
 しかし、その子は、15年も待てないと思いました。
なぜなら、15年も待っているうちに、
「燃える水」を取り合っている2人の子供も、
さすがに、天井のお菓子に気づいてしまうからです。
 そこで、その子は、近くを通りかかった旅人に、
お菓子を取ってくれるように頼みました。
 旅人は、ある約束をしてほしいと、その子に言いました。
「ケンカをしないこと。仲良く遊ぶこと。勉強をすること」。
 旅人は、上から大きな手をさしのべ、その子をすくい上げました。
そして、その子は、自らの手で、お菓子を取ることができました。
 旅人は、「燃える水」を取り合っている2人の子供のリュックサックを見て、
欲望と嫉妬が入っていることに気づきました。
旅人は、「なんと重いことか」と思いました。
 旅人は、その子に言いました。
「この約束を守っていれば、
君のリュックサックには、
平和と繁栄が、いつまでも入っていることでしょう。
そして、それが、やがて、名誉と富に育つでしょう」。




































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